『<本の姫>は謳う』(著:多崎礼) 全4巻読破!
2010 / 09 / 22 ( Wed )
こないだ言ってたシリーズ物です。全4巻。 新書版で二段組という、とても読み応えのある形式の本なのですが、2日で読破しました。 最初に読破したのは結構前(このブログ始める前)なのですが、今回再読。 やっぱりこの人の文章好きだああああ!! 以下、いつもになく熱い(多分)、無駄に長い個人的感想です。 ※重大なネタバレも含みます!!
好きな作家のところにも挙げているように、私、多崎礼さんの作品の大ファンです!
もし「好きな作家を誰か1人だけ挙げろ」と言われたら、この人の名前を挙げると思います。 デビュー作『煌夜祭』も、もちろん読んでいますよ! 図書館で借りて読了後、欲しくなって自分で買いましたもん!(この作品も、再読したらまた語りたいです) 壁井ユカコさんが初めて「負けた…」と思った作家さんなら、多崎礼さんは初めて「敵わない……!」と思った作家さんです。へっぽこな文章しか書けない私がこんなこと言うなんて、おこがましいにもほどがありますが。(水城の身の程知らずめ!!) ……というくらい凄いんですよ、多崎礼さんの作品。特に、この『<本の姫>は謳う』シリーズは。 あらすじとしては…… 『アンガスという少年が、本に宿る<姫>の記憶と身体を取り戻すために、世界中に散らばった「文字<スペル>」を回収していく―』……という感じでしょうか。ものっすごい要約すれば、ですが。 主人公アンガスの視点と、それとは別に、聖域に住む「俺」…アザゼルの視点で2つの話が進行していきます。 最初は繋がりがみえないんですが、徐々に分かっていくんですよね。 (聖域で登場する人物は全て天使の名前がついてるんですが、正直、ちょっと分かりづらいです。役職名としての名前なので、同じ名前でも違う人物だったりするので。「えっと…このツァドキエルは女性?男性?敵?味方??」と混乱したりしました) どんな目にあっても、徹底して非暴力を貫くアンガスが格好いいです。 でも私は、どちらかというとアザゼルに惹かれて仕方ありませんでした。 聖域から追われて、地上に住む人々に助けられて、最終的には聖域側と戦うことになるアザゼル。 彼と歌姫エマの、お互いのために戦う2人の姿がもう……もうっ……涙なくしては語れない! 実際、最後は本当にもう号泣でした。『獣の奏者』の最終巻並みに。 涙で文字が追えない。というか、読んでる机にティッシュの山ができたくらいです。 「かの地かの時で彼女を待つ――唯一人の伴侶のもとへ。(P240)」 最後、エマがアザゼルのもとへと帰るこの箇所は、何度読んでも涙が滲みます。 『薄紅天女』然り、全ての決着をつけた後に愛する人のもとへ帰る、というのが私の泣きのツボなのかもしれません。 読後もしばらく、ふとした瞬間、思い出す度に涙が溢れて困りました。 犬の散歩しながら、いきなり涙ぐんでいた女がいたらたぶんそれは私です(苦笑) うあぁ…何か全然上手い感想書けてないですね。 あの感動は、どう表現したら伝わるんだろう? すごくもどかしいです……! 自分の文才の無さに凹む。 「上橋菜穂子の作品が好き!」とか「荻原規子の作品が好き!」という、私と読書傾向が似ている方は、ぜひ読んでみられることをおすすめします! 百聞は一見に如かず! 実際読んでみなければ本の魅力は分かりませんので! スポンサーサイト
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* りお様へ *
はじめまして。拙ブログにご訪問いただき、ありがとうございます。 多崎礼さんの作品、良いですよねー! 「夢の上」シリーズですが、2巻までちゃんと読破していますよ~。最近忙しかったので、まだ2巻の感想はUPできていないのですが…また1巻から読み直した上で、感想上げようと思います。 私もりお様と同じく、このシリーズにももの凄くハマりましたよ! 完結編である3巻の発売が、今から待ち遠しいです。 身近に、多崎礼作品について語れる人が残念ながらいないので、同じようなファンの方にコメント戴けて、嬉しかったです♪ ありがとうございました! * 承認待ちコメント *
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はじめまして
私も多崎礼さんの大ファンです!!
本の姫は謳うシリーズも素晴らしかったですが
最新作の「夢の上」シリーズはもう読みましたか?
私はもうドはまり中です
まだでしたら
ぜひ読んでください